推しと舞台と時々オタク

壁打ちブログです

舞台 FGO THE STAGEを観た話

※ネタバレありです。ご注意ください。

 

先日Fate Grand Order THE STAGE 絶対魔獣戦線バビロニア、女性マスター、男性マスター両方の千秋楽を観劇してきました。

 

突然ですが、私には推しが2人います。年齢的に1人を推しさん、もう1人を推しくんと呼びます。今回は推しくん目当てで観に行きました。

推そう!と思ったきっかけの作品はいくつかあるのですが、元々2次元オタクで、生身の人間を推すのはなんだか怖いなと思っていたのもあり、なかなか踏ん切りがつかず、決心するタイミングを尽く外してきました。(まぁ映像を観たらすぐに好き...!!!ってなったオタクですが)ちゃんと応援したいと思ったからこそ、今回はきちんと(?)生で観て、今の彼の演技を体感したいなと。そして推しくんにとって、初めての準主演。だからこそ、今回はどうしても行きたかったのです。

 

大人気のFGOの舞台化、前回の第6特異点の舞台化がとても好評だったので、チケ取りはとても苦労しました。公式先行全敗、唯一キャスト先行で女性マスター版千秋楽が取れ、そこからずーーーーっとTwitterに張り付き、相互同行という形で男性マスター版大千秋楽に行けることになりました。本当はもっと行きたかった...。

 

結論から言えば、とても素晴らしい舞台でした。

メインキャストの演技や歌、ダンスも申し分なく、そして脇を固めるアンサンブルのみなさんがとにかく素晴らしかったです。

 

ミュージカルということで、演技だけでなく、歌や踊りはどんな感じなのか?と思っていたのですが、いやぁ...よかったですね...(噛み締め)

 

ギル様の体幹のブレなさと圧倒的な王様感、でもたまーに演者ご本人のお茶目感が見えて、かっこいいのにどこか可愛い王様でした。

個人的にはぐだ子ちゃんがとても好きでした。真っ直ぐで一生懸命なあの感じ。千秋楽ということあり、終盤では涙を浮かべて熱演されていましたね。すごい大変だったんだろうなぁと、一緒に目頭が熱くなりました。

そして、女性メンバーの歌うま率の高さよ!!!!!上手すぎてちょっと笑いました。ごめんなさい、FGO舐めてました。びっくりするほどみんな歌が上手くて、「これが...ミュージカル...」となるオタク。

プロレスもとっっっても楽しかったし、みんなどこかお茶目な部分があって、長時間だけど飽きることなく楽しめました。

 

さて、推しくんについてです。

 

元々推しくんの歌い方や表情の作り方が好きだったので、今回の役はとっっっても楽しめました。難しい役だったんだろうなぁ。

一般的には、男でも女でも、人間でもないけど心を持った王様の唯一の友と言われていて、でも中身は違い、自分自身をキングゥだと思い込んでいた、哀れな「何か」。

彼を観ていて、自分を自分たらしめる物は何なのかと考えました。

あの丘でのシーン、親友になる瞬間の記憶や、親友と穏やかな時間を過ごす記憶に涙し、「これは僕の記憶じゃない!!」と混乱するシーンも、彼の内側に抱えているものが表れていて、観ていて辛かったです。だって、「自分はキングゥだ」と思って過ごしていた彼が、「お前は何者でもない」と言われた時の、絶望っぷりが見事で。誰かを、何かを信じていたからこそ、裏切られた時のショックはすごかっただろうなと。

ゲーム版FGOは第7特異点まではクリア出来なかった勢なので、原作がお好きな方は色々と思うことはあると思います(すっげーごついしな...筋肉すごいもんね、推しくん...)。推し贔屓もありますが、私はとても良い舞台だったと思っています。息を吸うように円盤予約したし!今から観るの楽しみだよ!!!

 

劇中歌で好きな歌は沢山あるのですが、やっぱり『ゆりかごの歌』(タイトル不明ですが...)が好きです。子守唄のようなのに歌詞やメロディーが不穏な雰囲気を纏っていて、第1幕の終わりにぴったりな曲でした。

あと歌を聞いて、推しくんの声量がめちゃくちゃ上がっていてびっくりしたんですよね。それまで深い歌い方をするなと思っていたのですが(好きポイント)、割と高音低音部分で声が震えがちだったなと記憶していました。ビブラートではない、声量が足りない震え、みたいな。

今回の舞台では割とキーが低い曲が多かったのですが、すごかった!低い音を響かせるのって難しいと思っているのですが、めっっっっっちゃ響いてた!!今までは歌う時もどこか不安げで、間違えないように歌ってるなっていう印象だったのですが、今回は堂々と歌っていて頑張ったんだなと涙が出ました。

 

こんなに推しが頑張ってるんだから、私も頑張らなきゃなぁと思えた舞台でした。

円盤早く届かないかなぁ。

 

おわり。